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面接がうまくいかないのは、自己理解不足が9割!?

学生のキャリア支援を主に担当しているキャリアカウンセラーの浅野です(プロフィール)。

就職・転職活動で企業に入社する、または採用するというときには、「ご縁があった」「ご縁がなかった」と言う表現をよく使うように、「働きたい個人」と「働いて欲しい会社」が出会って入社する際に重要なものの1つが、個人と組織の「相性」です。

例えば、本人が希望する働き方が「1つのことを地道にコツコツやりたい・得意」だけど、企業は、「いろんな業務、職種を同時にこなして欲しい」と考えている場合、いろんな諸条件がマッチしていても、入社に至らないということも可能性としてあります。
その逆で、考え方や社風、働き方のスタイル等の相性が合うから、企業が求める経験・スキル水準に達していなくとも内定に至るというケースももちろんあるでしょう。

「面接」とは、お互いの相性を確かめ合う場。
限られた時間の中で、その相性を確かめあうためには、「私はこんな人です」と、自分を知ってもらう努力が必要になってきます。それが「自己PR」です。

面接での「自己PRをお願いします」の質問に向き合って自分らしく答えるためのヒントをお伝えします。



引っ込み思案でおとなしい・恥ずかしがり屋の山形県民。
「自分をアピールする」なんて、
なんだか、気恥ずかしい、そんなアピールできることなんてない!という方も
大人にも子供にも多いかもしれませんね。

「なかなか面接がうまくいかない…」という人は、
もしかしたら、「私はこんな人なんですよ」という「自己PR」がうまく伝えられていないかもしれません。



自己PRとは、自分を理解して伝えること

自分をアピールするということは、必要以上に自分を大きく見せることではない、背伸びしないで、ありのままの自分である事が大事だと私は考えます。
面接では良かったけど、入社してから「やっぱり違う!」となると、早期離職にも繋がったりと、お互いに困った、となってしまうからです。

自己PR=「自分が理解している自分」を相手に伝えること、です。

そのためには「自分を知ること=自己理解」が必要で、とても大切です。

「面接うまくいかない人も、エントリーシート書けない人も、結局は、自己理解が不足している事が9割がた。就職面接のテクニックどうこうじゃなく、自分をわかっているか、語れるかが問題。全ては自己理解!」と個人的には思っています。
自己理解が全てに関わってくるんです。

私は、山形県内の大学、短大、専門学校のキャリアガイダンスで就職セミナーやキャリアカウンセリングを担当していますが、就職セミナーの最初に、学生に、自分の好きなところ・嫌いなところを書き出してもらうと、
「長所・短所」がわからないという学生がたくさんいます。
短所はたくさんでてくるけど「長所」がわからないという学生さんが多いんです。



ワークシートが、短所でいっぱいの学生さんには、
「○○な時は、△△なんじゃない?」と、短所の裏返しで長所として話をします。
例えば、「明るくない事」が短所と捉える学生も少なくありませんが、でも、それは控えめであるということで、元気な明るさでなくとも、柔らかい笑顔が勝る事も大いにあると私は思っています。

それを学生さんに伝えると、ハッとした表情で驚き、うなずきます。

そう、長所と短所は表裏一体なんです。
その時々、場面場面によって、良くも悪くも見えるものなんです。

このワークでは、そんな事に気づいてもらえたら大成功。と思ってやっています。

(セミナーだけでなく、就職相談の中で、エントリーシートをみて、自己理解が不足していると感じた人には、まずこのワークをやってもらうことが多いです。その際、ただ単語を書いてもらうだけでなく、具体的な場面も思い起こしてもらい、エピソードとして話してもらえるようにまで落とし込みます。)

「どんな人にも長所はある。少し時間を一緒に過ごせば、私もあなたのいいところを言える自信もある。」
カウンセリングの時には、そう言って、その学生の「いいな」と思った部分を、素直にそのままフィードバックしています。



そうすると、学生からは、こんな反応が返ってきます。

  • 自分を見つめ直してみると、至らない点ばかりが目につくのですが、その中にも長所や個性が隠れているように思えるようになりました。
  • 短所だとばかり思っていたところが、意外にも武器になるなと思ったので、しっかり見つめ直していきたいです。
  • 私は自分の性格を悲観的に捉えてしまいがちですが、視点を変えると長所になるのだと知り、もっと自信を持って自分のアピールポイントを沢山みつけていきたいなと思いました。
  • 嫌いな所しか、たくさんでてこなかったけど、嫌いなところを反対に捉えると長所になる事がわかって、自分に自信が持てるようになってよかったです。
  • (自己分析セミナーの感想より・原文そのまま)

自分のことを人に伝えるためには、自分を理解することが大切なんです。
「自分を理解する」その基本に、この長所・短所を理解することがあると思って、私はいつも一番最初にプログラムを組んでいます。
(先月、とある専門学校で、1日かけての面接対策の依頼だったのですが、先生の話を聞いて行くうちに、それは面接の練習をする前に、材料がそろっていないと感じ、午前中、こういった自己分析ワークを中心とした自己理解を行ってから、午後、これを活かした面接練習を行いました。)


自分を知って、相手の理解を。

就職する、転職する。
そのために内定を得る。面接で自己PRを話す。
そのためには、まず「自己理解」をするようにしましょう。
面接対策は応用編、基礎は「自己理解」です。

自分を知ってコントロールしていく事は大切です。
また、自分と違う相手を理解して付き合っていく事も、社会生活の大事なポイントです。

一人一人、いい所がたくさんあります!
自己肯定感を高くもって、人生を進んで欲しいと願うばかりです。

長所と短所は表裏一体、ですよ。

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