事業成長のための適材適所推進 体感型ワークショップセミナー

Posted in: 人と企業の出会いの場セミナー職場定着

「適材適所」って良い言葉のようにも思うのですが、「適した人材を、適した場所で」って、なんだかしっくり来ない気もして、なんとなく個人的にモヤモヤしていました。何がモヤモヤなのかなぁと思いつつ、そんな中での「適材適所推進」セミナー。
1月23日、寒波襲来で雪が深い中で実施しました。



今回のセミナーでは、経済産業省が推進する「ダイバーシティ経営」の事業を受託している株式会社 VoiceVisionの田中 和子さんにお越しいただき、ワークを進めていただいています。
ある中小企業を題材にして、自分が人事担当者だったらどんな人を採用するか、というワークを行いました。
女性、シニア、外国人、チャレンジド(障がいを持っていらっしゃる方)が応募してきたら、どの人を採用しますか?というのが大きなテーマです。
実際のワークでは、会社側の情報として職種とか役職とか、担ってほしい仕事とか、想定する状況に関する情報や、それぞれの人材にはもう少し深い情報もありますが、それでも「誰を採用するか」は参加者の中で意見が分かれていました。それだけ、実際の採用の問題は難しいということでもあります。



人材不足が進んで、「多様な人材」が採用キーワードとしてよく聞くようになって久しいですが、これまでが「多様じゃない」ということの裏返しのように思います。
それは機械やシステムに合わせて人を雇ってきて、機械やシステムに合わせて働かせて、今でもその延長のままで物事を考えてしまっているからこそ、あえて「多様な人材」というワードが頻発しているのではないか、そんな気がします。
私が「適材適所」に持っているモヤモヤは、「仕事に人が合わせる」意味での「適材適所」に対するモヤモヤだったんだなと思いました。

「多様」であり「適材適所」であるために。

2つのことが思い浮かびました。
1つはドラッカーがいう企業の目的「仕事を生産的なものにし、働く人たちに成果をあげさせる」ということが、これができない企業は本当に生きられなくなってきた、ということだなということを感じました。
仕事(や機械)に人を合わせてビジネスを成り立たせている企業は、やはりいずれ淘汰されていく。
人口が減ってきたことによって、企業が本当に目指すべき姿が明白になってきたということでしょう。

もう1つは、そもそも「何が問題なのか」をきちんと認識しなければならないということ。問題の捉え方が違っていれば、出す回答も変わってきます。「誰を取るか」を考えた時、何が会社の問題なのかの議論がなされなければ、それぞれの立場からの意見をぶつけ合って堂々巡りになることが想像に難くありません。たとえば、営業部門も人がいないし、管理部門も手が足りない、製造では現場が回らない、そんな状況の中でどの部門を優先して採用を考えていくかは、会社全体として取り掛かるべき問題の認識がなされなければ、どんな良い方を採用しても「適所」とは言えないように思うのです。

そんなことを考えさせられる充実した内容のセミナーでした。
悪天候の中、山形までお越しくださった田中和子さん、どうもありがとうございました。