高校就職セミナーで『求人票では読み取れない自社独自の情報』発信の重要性を実感

キャリアカウンセラーの桜田です。
今年もお伺いしてきました。
7月8日9日、山形県立上山明新館高等学校での就職セミナー!
この2日間開催の就職セミナーは、就職活動のスタートダッシュの日となっています。
就職担当の先生からの朝の挨拶では、『毎年このセミナーを境に皆さんの目の色が変わっています。みなさんも気合を入れて臨むように!』と熱いお言葉をいただきました。
一昨年までは、志望企業を決定する間際・7月の下旬に開催されていたのですが、「働きたい企業を選ぶには、自分のこと知るのが先ではないでしょうか?もう少し早くしたほうが良いかもしれませんね」と先生にお話させていただいて、去年からは7月の上旬に開催できるようになりました!(こういうアドバイスもさせてもらっています)
1日目は、自分を知ること、つまり自己分析にたくさん時間を使います。
志望企業を選ぶ際は、自分の特性や価値観を知る必要がありますし、面接では自分のことをきちんと伝えられるように準備しなくてはいけません。
就活とは、自分と会社の接点を探る活動です。
こちらのスライドはセミナー中に、何度も出てきます。

就職活動の中心となるのは自己理解です。
自分を自分で振り返るワークや、講義、グループワークを織り交ぜながら、何度も繰り返しお話させていただきました。
段階を踏みながら、大切な将来自分が働く企業を調べる練習へと移っていきます。
眠たくなる午後も頑張って取り組む姿に、明新館の生徒さんを求めている企業さんが多い理由がわかります。
今年の子たちも一生懸命取り組んでいました!
生徒さんたちの話を聞くと、まだ働くイメージが具体的には湧いてきていない印象でした。
ここに企業さんたちはどのようにアプローチしていくかが、課題です。
今年度から、2社の架空の企業どちらかを選ぶワークを追加しました。
1.求人票の条件のみで選ぶ
2.追加情報でそれぞれの企業の社内の雰囲気や、先輩の言葉などを提示して選ぶ
3.1と2で選ぶ企業が変わったか、変わったのであれば何故変わったか理由を考える
実施してみたところ、半分くらいの生徒さんが選ぶ企業が変わっていました。
なぜ変わったか聞いてみると、求人票では現れていなかった情報に惹かれたとのことでした。
ここから考えると、企業側は求人票では読み取れない自社独自の情報(例えば、やりがいや社内の雰囲気、先輩からのメッセージなど)を積極的に外に発信していくことの大切さを実感します。
自社の業務内容は人気ないから…と諦めている企業さんほど、たった一人に刺さる良さを出していけば、来てほしい人材が振り向いてくれる可能性が高まるのです。
でも求人票で読み取れない自社独自の情報なんて思いつかない、という方は、「自分たちの会社の特徴」について知る「会社の自己理解」から始めてみると良いと思います。
その自社らしさを、「若者に合わせた伝え方の工夫」をしていくことで、きっと出会いを創出できるはず。
生徒さんたちも、この夏自分の将来のために自己理解から取り組んでいます。
企業も出会いが欲しいなら、自己理解から!ですね。
キャリアクリエイトでは、「企業の自己理解」や「若者に合わせた伝え方の工夫」のサポートも行っております。ご興味ある方はこちらもご覧ください。