キャリアコンサルタントの原田です。

転職活動中で、こんなお悩みを抱えていませんか？

・職務経歴書に書くべき「自分の強み」がぼんやりしている

・ 経験もスキルもあるのに、なぜか書類選考や面接で先に進めない

・自分では気づいていない「仕事選びの本当の軸」を見つけたい

もし、あなたがこのような悩みを抱えているなら…

そんな悩みの袋小路に入り込んでしまったあなたに、停滞を打破するヒントとして、キャリアクリエイトの転職支援サービスの求職者の方との面談で「性格診断テストMBTI（16性格タイプ）」を活用し、転職成功へと導いた事例をご紹介します。

自己理解を深め、転職を成功に導くMBTIの活用法

求職者Aさんは仕事経験も十分にあり、履歴書・職務経歴書もきちんと作ってあるのですが、なぜか書類が通らないという状況でした。

そこで、Aさんの特徴を我々が把握すること、Aさん自身にも新たな気づきを得てもらい、チャレンジする職種の幅を広くすることを目的に自己理解を深めてもらうための面談を行うことにしました。

自己理解のツールは様々な種類があります。
その中で、今回は「MBTI」を使用しました。

MBTIは、スイスの心理学者ユングのタイプ論を基に開発された性格検査です。「意識の向け方」「物事の捉え方」「判断の仕方」「外界への接し方」という4つの側面について、個人の傾向を判定し、その組み合わせで16種類の性格タイプに分類します。

転職活動におけるMBTIの有用性

１・潜在的な強みの再発見
無意識的に行っている「得意な情報の処理方法や判断基準」を明確にします。これにより、現在の職種だけでなく、その特性を活かせる他の職種への可能性に気づき、応募の幅を戦略的に広げられる。

２・ 企業とのミスマッチ予防
「どのような環境でパフォーマンスを最大限に発揮できるか」（例：計画的な業務か、柔軟な対応が求められる業務か）が分かり、応募先企業の社風や仕事内容とのミスマッチを防ぐ。

３・面接で「一貫した自己PR」を確立
自分の性格特性や価値観を客観的に理解することで、「なぜこの仕事を選んだのか」といった深い質問に対して、一貫性があり、納得感のある回答ができるようになります。

面談で発見した「気づき」を転職活動に活かす

タイプ診断テストは「自分の可能性を縛るものではなく、最適な行動を選択するための視点を与えるもの」であるという捉え方が重要です。

この前提を共有した上で「MBTIを使った自己理解」を行った結果、準備も含めて、以下のことが判明しました。

・作業指示をきちんと確認して仕事を進め、わかりやすい資料作成に心がけ、納期の前に仕事を仕上げるプロとしての仕事の進め方が判明

・規範意識が強い家庭環境がベースにあり、「強い道徳心」「誠実さ」「約束を守る」の３つのキーワードが自分の中で存在感がある

・自分の強みと思えるものは「完璧主義」「周囲に安心感を与える」「サポートすることに大きな満足感を得る」の３つ。（同時に、仕事で無反応であったり、良かれと思ってリマインドしたことがスルーされたりすると、「不誠実」と感じて怒りがわき、悲しみを感じるという、感情のトリガーが潜んでいることも判明）

「転職先でも同様なことって起こり得ますよね。その時どうします？」と私が問うと、しばらく考えたAさんは次のように答えてくれました。

「不誠実な人たちに対しても、自分は誠実でいたいと思う」。

自分のことをよく理解したうえで、「自分はこれでいいのだ」と確認できた瞬間です。
その後、Aさんは根気強く応募をつづけ、最終的には私どもの紹介案件に応募して、転職を果たしました。

入社して数ヶ月。この記事を作成するにあたり御本人にこの内容を投稿してよいか確認するために連絡したところ、『社員の皆さんにも良くしてもらっていて、毎日充実しています』とお話していました。

自分で気づくと納得しやすい

MBTIを用いた自己理解は、求職者の方自身が自分を知ると同時に、私たちコンサルタントにとっても、言葉だけでは見えにくい本質的な特性や潜在的な強みを深く理解するための強力な手がかりとなります。

可視化できるものがあることで、求職者の方は客観的な気づきを得やすくなります。これが、「なんとなく働く・転職する」から「納得して働く・転職する」につながりやすくなると私たちは考えます。

納得いく転職のために、「自己理解を深めて、次に進みたい」とお考えの方は、以下のページよりお問い合わせください。