協議会の委員として考えた、職業訓練と再就職のつなぎ方
キャリアクリエイト代表の原田です。
職業能力開発促進法にもとづく「山形県地域職業能力開発促進協議会」の委員を、令和4年に拝命し、今年度で4年目になります。
この協議会は、職業訓練コースの設定を促進するとともに、訓練効果の把握・検証を通じた訓練内容の改善を協議することを目的としています。山形労働局職業安定部訓練室が主催し、経営者団体、労働団体、山形県、山形大学、高校の代表などが参加し、年2回会合が開かれています。
私が委員を務めることになったきっかけは、職業紹介事業者も委員に入れるようになり、「やってくれないか」とお声がけいただいたことでした。職業紹介事業者が委員に入る目的は、地域の人材ニーズ情報を共有する観点があるからのようです。
去る12月に、令和7年度の第1回の会合が開かれました。
最近は、企業のDX化が叫ばれ、職業訓練においても数多くのIT関係(プログラミングやWEBデザイン)の訓練が実施されるようになりました。ところが、再就職率は今ひとつとのことでした。
なるほどなと思いました。
人材紹介の現場でも、プログラミング講座を学習したものの未経験者だと、企業が食指を伸ばしてくれないケースがあることは分かっていたからです。未経験者をお金を出して採用するのはハードルが高いのはわかりますが、訓練を受けたとしても再就職が難しいことが改めて見えてきました。
そこで、会議の席で提案してみました。
ポリテクセンターで機械加工を学んだ人の就職率が高いのは、企業が講師を派遣したり、どのようなレベルの訓練を行っているかが分かるからです。つまり、どこから教えればよいか、企業側は見通しがつくのです。
一方、プログラミングやWEBデザインの訓練は、機械加工と比べ始まって歴史がなく、業界との関係も今ひとつ深くありません。
プログラミングやWEBデザインは履歴書・職務経歴書だけではレベル判定が難しいこと、書類だけでは人柄が感じられないことが、採用のハードルになっていると思います。
具体的な提案として、訓練の最終日は成果発表会にし、一人ひとりに成果物をプレゼンしてもらいながら自己紹介をしてもらうこと。
その場に、求人を出しているシステム会社やデザイン会社の採用担当者に同席してもらい、懇談することを提案してきました。
まずは会ってみる。
そのうえで企業と求職者が理解を深めるというステップを踏んだほうが話が早いと思ったからです。
書類だけでは伝わらないことが、実際に会うことで伝わることがあります。
そして、そうした場づくりの中から、「予期せぬ出会い」が生まれる可能性もあると感じています。

